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様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
レール、リエール、リイル
なんだかその後ろ姿がわびしくて、思わず声をかけ、アクセリーを並べる手伝いをしながら尋ねた。
「今日は朝早いのね。これ、ここに並べればいいの?
アマラはふるさとはどこなの?」
彼女には子供が7人いて、そのうちの何人かはチベットに残してきたらしい。
7人分の学費に生活費か・・・お土産のアクセサリーなんて、売れるのはたかが知れている。
その上、英語は一言たりとも知らないと言う。
one, twoもだ。
ええっ! 
じゃ、計算は?計算!
それは、ご主人が計算機を押せるのだと言う。
押せる・の・か。
教育がほとんどない彼らにとっては、当然と言えば当然だが、そんなんじゃ、どうやってアクセサリーを売るんだ?と動揺してしまった。
地元の人になんて、そう売れるわけはないし、売ったとしても地元の値段だ。
外国人観光客に売れない土産店なんてどうするんだ!
焦った私は、土産店より、縫い子の仕事でもやった方がいいのではと提案してみると、
「私は、遊牧民だから・・・。
乳を搾ったりバターを作ったり、家畜の世話しかやったことがなくて。
縫い物も知らないの。」
と静かに微笑む。
何も疑わない、ゆったりとしたのどかな遊牧の生活が一変。
にっちもさっちもいかない彼女の今の生活を思ったら、ンック、涙があふれてくるじゃないか・・・ッツ。
けれどもつつましく、美しい笑顔を見せてくれる彼女。
強欲な私自身が本当に恥ずかしい・・・神様ごめんなさい。
「後で買いにくるからね。」と、一端帰宅後、ちょっとした手土産を持ち彼女の店でいくつか仕入れをした。
すると彼女は、
「恩深いことです。」
と独り言のように小さな声でつぶやくと、随分と安く売ってくれたのに、お礼にと、ブレスレットをひとつくれた。
頼むから、少しずつでも英語を習ってねと伝えた数日後、チベット語が読める隣のお店の人に、土産店で使う最小限の英語を、チベット語とセットにしてA4の紙に書いて渡した。



1,2,3……10,11,12,13…20,30…100,1000
チベット産
動物の骨
真珠、珊瑚、ターコイズ、水晶
本物の宝石
偽物ではありません
いくつ欲しいのですか?
安いです
ありがとうetc…



一度、発音の訓練のために立ち寄ったが、これは強者だ・・・と立ち尽くしてしまった。
彼らにとって最も大事なキーワード、『REAL』を教えようとしたのだが大騒ぎ。
土産店のおばさんおじさん達の誰一人として、西洋人に聞き取れるであろう発音ができる人はいなかった。
「ねえねえ、100ってなんて言うの?」
「100?(やめといた方がいいと思うんだけど。)one hundred.」
「ワンガンデ???・・・。ははは・・・は。」
「・・・。」
これがチベット人亡命ってことだ。







2008.12.15.Mon 14:37 | チベット人
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2015.06.01.Mon | -

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