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様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
したいしたいお世話
その他には、年長の子供達が年下の子供達に優しくしてくれることが多い。
日本でその逆を何度か体験してきた息子にとって、それはとても安心できる環境に違いない。
スクールバスで通い始めて3日後くらいにたまたま座席が隣り合った15歳くらいの大きなお兄さんが、それ以来ずっと息子のことを気にかけてくれる。
座席をあけてくれたり、肩を組んでおしゃべりしたり、お小遣いをくれたりと、本当の兄弟顔負けだ。
他人との親交は、息子はもちろんのこと、お兄さんにとってもうれしいのだ。

チベット人のこの『世話好き』という特質を、『好奇心旺盛』と『生き生きとやる気満々』と共に私は特に賞賛したい。
これはどこからくるのか、両親の世話好きが代々伝わり、それに仏教の慈悲の精神が加算されてのことなのか。
しかしそもそも両親の世話好きはどう始まったのか。
ここを是非とも解明したい。

私が留学手続きに行った時も、事務所への道が複雑でわからないと告げるやいなや、
「私が手伝う!」
「僕が一緒に行ってあげるよ!」
と子供達が集まってくる。
一度など、外で英語の授業をやっている所に、恐縮しながらある教室の場所を尋ねると、いきなりぴょこんと鉛筆を持ったまま小さな小さな女の子が立ち上がった。
先生が、
「じゃあ、あなたが案内してあげて。」
というと意気揚々と道案内をしてくれた。

ネパール留学の時もそうだった。
現地で買った私のサンダルが壊れると、いろいろな人が集まってきた。
「あそこに、靴修理屋さんがあるよ。」
「これは、ここでくっつけられるよ。」
「どうしたの?どうしたの?」
「おばちゃん、あたしのを貸して上げる。」
と大騒ぎ。

この時、世話好きな人がたくさんいると、疎外感が消えていくことを体験させてもらった。

例えば、チベット人の中には、思いっきり口数の少ない人がいる。
私の親戚もその一人で、私が遠い外国からやってきたというので、歓迎するために手みやげを持参して尋ねてきてくれたはいいが、滞在中3時間ほど、小声の「ん。」を2、3度くらいしか発しなかった。
あまりに静かなので、彼をそっちのけで他のメンバーで話が盛り上がることもあったが、その人の事は決して忘れ去られることはない。
お茶のおかわりや、お菓子を勧めることもちゃんとその人の分まで喜んでやってあげる。
日本にいる時、人の集まりなどで始終押し黙っていると居心地が悪い私は、この様子を見てうれしくなり、やってみたくなった。
ある時、親戚が集まった折、チャンス到来とばかり沈黙して存在感を消してみようと思った。

でもやはり、ちゃんと私は存在した。

他の人と同じようにおかわりの誘いが何度も何度も回ってくる。
私は心地よくて、皆が解散するまでずっとそうやっていた。
「少しはしゃべったらどうだ。」とか、
「あなたはどうしたいの?」などと責め立てられない。
またひとつ安心感が増した。


2008.04.24.Thu 12:49 | チベット人
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2015.06.01.Mon | -

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