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様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
PERAPERA・・・
それからもうひとつ、日本人の素晴らしさに気づいたのは日本のアニメーションを見た時のこと。
思い切り娯楽の少ないこの町で、さぞ退屈しているだろうと、日本食レストランの店主のNさんが息子のためにDVDを貸しくれた。
それは、ヨーロッパでも高い評価を受けたもので、英語バージョンも入っていたので、日本語でさんざん見た後英語の勉強になるからと息子に英語でかけさせた。
すると・・・
日本語版では台詞のない場面に、いやという程独り言やらうなり声やら状況を説明する台詞が入っている。
このギャップにびっくり。
息子は、英語はうるさいからもう見ないと日本語版に切り替えてしまった。
そうだったのか・・・。
『間』の文化とはこのことか。
沈黙に多くのことを語らせる感覚は今も死んではいなんだ。

息子の大好きな忍者漫画にも実に多くの長い沈黙が散りばめられていて、それが絶大なる効果を発揮している。
様々な言葉にできぬ登場人物の心情を、見る側が察することでストーリーが深まる。

ゆっくりと目線をあげる。
身じろぎもせぬ者の髪が風に揺れ続ける。
後ろ髪をひかれる思いで、ゆっくりと前に進む。

こんな時・・・私たち日本人に・・・言葉は・・・いらない。
じゃあインド人はどうかというと、相手の立場に立って心を読むというより、可能性のある事をばんばんと尋ねてみるという感じ。
チベット人は、自分の信念をどーんと提案するという感じかなあ。

思い返せばアメリカに滞在した時、相手の言葉の先がまったく読めないらしい事にひどく驚いたっけ。
町を歩いていて親切そうな二人連れに時間を訊こうとして声をかけた。
「あのー、今日時計を忘れちゃったんですけど・・・。」「へえ。」終わり。
「あの、あなた時計持ってます?」「ええ。」終わり。
「時間がわからなくて・・・。」「そう。」終わり。
「イマナンジデスカーッッッ?」「え?今?4時になるところよ。」

「・・・。」が何かを想像しないタチらしい。
彼らの意識は言葉でできていて、無意識との通路は意識的に開けない限りどうやら閉じているようだ。
この時は面食らったが、そのうち一々説明するようになった。
そうなると、今度は帰国して、述語を言おうとする前に銀行員が結論を先取りした時にどきっとした。
この人は読心術が使える! 
が、よく考えてみれば日本人はみな見事にこれをやってのける。

『間』も、その中にいろいろな思いを想像できるからこその産物。
風流だなあ。

と言いつつも、ともするとその細やかさがいたずらをするのだ。
ざあざあ降りか、カラカラのかんかん照りというヒマラヤの天気で生きてきたチベット人には、あまり陰湿さを感じない。
もろにストレートに向かってくる。
一方、日本人には微細な湿気が性格にも入り込むのか。
願わくば、それが陰険やそねみといったカビを生えさせるのでなく、静かに奥ゆかしさという美しい苔となるよう祈りたい。


2008.04.24.Thu 13:04 | 日本人
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2015.06.01.Mon | -

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