様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
ハングリーアーティスト
少し前からキャンドルマーチは毎週月曜日のみ行うことに変更となった。
おそらくは中国が法王様の代理とはいえとりあえず交渉を再開することがきっかけだろう。
そして雨期に備えて、ハンガーストライキの小屋の屋根がトタン張りに改修された。
今まではシートをかぶせただけの即席で、悪天候の時はおそらくひどい状態だったはずだが、これで一安心。
朝の9時から12時間ずつメンバーが交代する。

昨日の夕方、外に出て犬の隣に座ってぼーっとしていると、声をかける人がいた。
「何してるの?」
夕闇で顔がよく判別できない。
「誰だ?この人。」
と息子もわからない様子なので、まじまじと眺めてみたら、タントンルカルの女の子。
「あなた、こんな時間に何故ここにいるの?」
と訊くと、ハンガーストライキに参加しているのだと言う。

『タントンルカル』とは、ダラムサラにある私立の伝統舞台芸術団のこと。
かつてTIPAのアーティストだった人物がヨーロッパに移住したが、あちらではチベットの伝統芸能が非常に評価されていることを知り、あらためて自らの文化継承の意味の重さをひしひしと感じ、インドに戻り、この団体を設立した。
団員は両親がいなかったり、境遇が悲惨だったりする青少年が多く、ある意味、彼らを実際に支援することにもなっているし、またたとえ過酷な現状でも誇りを失わずに人生をやっていけるようにしてくれる場でもある。
(独立国として国があればの話だが)国立のTIPAとは一味違って、素朴な元気一杯の若者達。
TIPAがスマートで美男美女がそろった完璧な芸能人達だとしたら、(略して)タントンの彼らはとても身近でちょっと田舎臭い、けれども村祭りのうきうきするパワーのようなものを感じさせてくれる若者達だ。
実際のパフォーマンスでいえば、TIPAはさすが巧い!かっこいい!美しい!声もヴォイストレーニングがよくされたそろった声、女性の手もほどよい柔らかさで動くし、男性の荒っぽい動きも丁度よい激しさでうまくまとまっていて、確かに土臭さは薄れてしまったかもしれないがセンスのよさが光っている。
一方タントンは、センスというより心意気というかひたすら一生懸命やっているという若者達の一途さが気持ちいいし、かわいらしくも思えるパフォーマンスだ。
共に時を過ごすときも違う。
都会派のちょっぴりクールなTIPAに対し、タントンは初めは思い切りシャイでその後はご近所さんのようになる。

このハンガーストライキ小屋でも、ちょっとあがりこんで話をすると、ああでもないこうでもないといろいろな子が私の質問に興味を持って答えてくれる。
ああチベット人だなあと感じる雰囲気。
入ってみると、なかなか居心地がよくキャンプ気分だったが、一端寒くなったり、嵐にでもなったら大変だろうなあと思った。
けれど同じ気持ちがあるから次々とここで断食をする人が絶えない。
「みんなお腹すいたでしょ?」
と訊くと、K君がにやにやして言う。
「下の町で○○を食べるんだ。」
「○○?」
「料理の名前だよ。」
ああ、ハンガーストライキが終わった後の計画か。
なんかかわいい。
その後、このかわいい彼らのハンガーストライキの労をねぎらうために、大きな袋一杯のお菓子を買って
「バスの中でみんなで食べてね。」
と手渡した。
あなたたちが好きよ。






hangry artists



2008.06.29.Sun 22:54 | チベット音楽文化
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2015.06.01.Mon | -

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