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様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
良すぎます
そもそも肺のサイズが違う大和民族の私にチベット民謡を歌うことなどできるのだろうか?
しかもネパールの粉塵が原因で発病した喘息があって、ある音域では声がかすれたり音を安定させられない。
にもかかわらず前世チベット人だったのか、このチベット音楽好きの炎は簡単には消えそうもない。
前奏が始まっただけでゾクゾクして、いてもたってもいられなくなるのだ。
だから気の済むように歌うしかない。
もし私のこの快感が誰かに伝わればそれはそれでうれしい。
あまりに大きな喜びは私ひとりでは持ちきれないからだ。
こんなに素晴らしい音楽は、私からあふれてしまう。
よすぎるぅ〜!のだ。

最も喜びにあふれるのは、予約もなく準備もなく、
聞きたいと願うその人のために歌う時。
心地よい風に吹かれながら木漏れ日の揺れる土の上で歌う時。
蝋燭や星の光を浴びながら、静かにゆっくりと声に酔いながら歌う時。
水面にゆらめく美しい月光や海にきらめく陽の光を眺めながらうっとりと歌う時。
愛する人達と一緒に大きな声でほろ酔い気分で笑いながら歌う時。
ここではさらに、遠くに見渡せる荘厳な雪山や瞬く間に谷から登ってくる雲へ向かって歌う喜びを見つけた。

チベット民謡を歌っているとチベットの深い根っこにほんのちょっとだけつながった気がする。
他国の民謡も然りだろう。
私一人が歌っているという現象だけで終わらないものがある。
深い安堵感あり、はじける歓喜あり、切望の一途さへのいとしさあり。
大いなる何かとつながった所から歌が出てきていると言うのはありきたりな言葉だけれど。

このことを特に痛感するようになったのは、息子を産んでからのこと。
動物と何ひとつ変わりのない、出産という驚異に満ちた儀式。
宇宙をもうひとつ生み出すその始まりから、愛情の極みの凝縮された思いを抱いてなされる様々な行為。
自分の血液で他のもう一つの生物を生かし、成長させる授乳。
私が食料になり、命の元となれるだなんて!
毎日毎日、夜明け前も真夜中も3年の間、食べられ続けた。
けれど、その元は他の生物達なんだ。
そしてそれはさらに太陽や水や土などによって育まれたのだ。
自分が食べられる事によって食物連鎖まで体験してしまった。

温かく愛らしい臭いのする小さな生物が、完全な喜びに満ちて私のおっぱいを頬張っている様子を、毎日心ゆくまで見つめる。
こんな究極の幸福があるだろうか?
授乳中に息子と見つめ合うときは何の欠落もない幸せだ。
私に命をすっかり預けて安心しきって生きている、私に住んでいた人。
私があげた肉体を生かし続けようとする源であるおまえはどこからやって来たのだろう?
この世界を理解するために私という媒体を必要としている。
私に映して世界を理解しようとしているこの清らかな人。
最も愛する存在に全幅の信頼を生まれて初めて託された私は『母』とは何かを知った。
人間を含め、全ての動物に母がいる。
母親のいない人は誰一人いない。
そうやってこの世界が出来ていたのかと心の底から感じてしまった。

そんな日々を過ごしているといつしか民謡の一言一言、一節一節が私に染み入るように響いてきた。
単なる『お気に入りのチベット民謡』が生き始めた。



moon2

2008.08.02.Sat 14:29 | チベット音楽文化
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2015.06.01.Mon | -

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