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愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
ロクパいる?
翌朝、ものは全て部屋に届き、新居に移った。
ただし、カーテンなどは壁に釘を打って、事前に計って買ってきた針金のコイルのようなものをつけるのだが、全て自分で設置する。
ほとんど自力設置が基本。
数日後ガスを用意するが、ガス栓を接続して使えるようにする、それも自力。

サービスが充実していないということは、自分の筋肉と脳みそを使って、そして手伝ってくれる友人を持つ事によって生きる事といってもいい。
この事は、息子に最も学んでほしい事のひとつ。
バス停に何の表示もない、さあどうする。
バス停がどこかさえわからない、さあどうする。
お札を出すとおつりがないと責められた、さあどうする。
目的地への通り道には牙を剥いた放し飼いの犬がわんさといる、さあどうする。

チベット語には『ロクパ』という言葉がある。
『手伝い、助っ人』の意味だが、何かにつけて「あんたのロクパは誰か?」と聞かれる。
少し大変そうなことをする時や、遠くに行く時だけでなく、日常でも。
しかし、ここで生活してみるとまさに『ロクパ』が必要なのが身にしみる。
私は外国人の中でも特にひ弱な日本人だからもちろん必須だけれど、チベット人にも言えることだ。
うっかりしていて真っ暗になっても肩を組んで懐中電灯を点けて帰れば怖くはない。
そして正確な情報を得ようとして返ってくる3人3様の答えの中の、誤ったものを採用して行動した時の心細さもかなり軽減できるし、インド人のインチキに対抗する時の応援団もいた方が断然有利になる。
物は容易に壊れるから、そんな時は切れた紐、破けてしまった袋、取れてしまった取っ手に対処する助っ人が欲しい。
それに、長時間待たされたりすることはよくあることだし、山道を何十分も歩いたりする時、楽しくあれやこれやとおしゃべりができる。
という訳で、『ロクパ』がいることによって快適な生活が送れるのだ。

ところが、私はひょっこりやって来た外国人。
知り合いと言えば、山道をずいぶん下ったところに住む共働きで赤ちゃん持ちの忙しい兼業主婦や、畏れおおい偉いお坊様や、ジョーク連発の大学の用務員のおじさん、徒歩40分の芸術団のアーティストなどといった人たちなので、しょっちゅう、ささいなことでも誘い合うような『ロクパ』は今のところいない。
せめてもの頼みの綱は我が息子。
息子が寮に宿泊した折、思った以上に彼を頼りにしていることに気づかされた。
一人きりの夜はやはり心細いし、一人で町をふらつけばインド人にナンパされるし、どうしよう迷ったとき独り言を言っていると空しくなる。
こんな時息子がいてくれたら・・・
「おかあちゃん、そうだね。」の一言だけでも心強い。

小学校で彼には、勇敢な『ロクパ』ができたようだし、私もそのうちどんな『ロクパ』ができるか楽しみだ。

2008.03.29.Sat 19:42 | チベット人
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2015.06.01.Mon | -

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