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様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
ルー女王の扉
帰国まであと1ヶ月。
とっくに帰りの航空券も買った私が、またもやアムド・ルーという新たな扉を開けてしまった。
一体、私は何枚の扉を開けるつもりなんだろう・・・しかも、新たな扉のその奥にもまた扉があったりして。
人生は面白い。
アムド民謡なんて1ヶ月前まで私の頭の中に全くと言っていい程現実味がなかったのに、あれよあれよという間にご覧の通り、私の中に一つしっかりと位置を占めている。



とぶつぶつ言っているうちに、新しい先生のお宅の前に到着。
習いたくて仕方なかったけれど、今まで探しても手がかりさえなかったのに、来る時は早いものだ。
4つの筋から情報がほぼ同時に入ってきた。
今まであまり縁がなかったとは言え、アムド・ルーは、心のどこかでいつの日かまともに歌えるようになりたいと固く思っていたし、巨人?じゃなくて、女王?牙城?ん?何でもいいですが、とにかく私からすればその前で立ち尽くしてしますような存在の歌なのだ。
そうそう、そういえば先日のアムドの青年達のショーの折に、ジャムヤン君という歌手にリクエストしたら歌ってくれたアムド・ナムタルの歌声を聴いているとモンゴルの臭いがクンクンしてきた。
よく考えてみればアムドはチベットの北東に位置しているのだからやはりモンゴル風味が入っているのだろう。
ん〜、いける。
実は私はモンゴルズバリは大好きとまではいかないけれど、この程よい感じはなかなかいける。
ジクメ君の歌から判断すると、こぶしは喉の力を思い切り抜くことで細かい揺れが出てくるのでないかと思われるが、さらに一瞬ぐっと力を入れて裏声にひっくり返る瞬間にこぶしを回すとルーのそれができあがるはずだ。
まだまだ発見が待っていそうだ・・・ワクワク・・・ワクワクするー。
かすかに声明系の香りを漂わせた懐かしさたっぷりの旋律に、胡桃のような独特のこぶしを散りばめ、山歌の爽快さでまとめあげた堂々たる一品、それをものにしたい!
不思議だ・・・地元歌手と全く同じに歌えるわけはないのに、歌えると気持ちよくてたまらないから習う。
私は何を知るのだ?
何を体験するのだ?



女神という名のその先生は、ルーを歌うにふさわしくロングトーンがずっと張りを保ち続ける声の持ち主だった。
一緒に歌ってみた時、途中でブレスをすると、慰められてしまった。
「仕方ないわ。チベット人だって私のようになかなかこんなに長く息は続かないんだから。」
シェ(いわゆる歌)を歌ってもらうと、ルーとはまた違い、訛りたっぷりでぞくぞくしてきた。
まさに聞きたい部分である肝心のこぶしについてなんやかやと質問してみると、女神先生は
「アムドにね、2人のそれはそれは素晴らしいルーの歌い手がいたの。
けれど、片方はこぶしは入らず、もう片方はこぶしが沢山入った歌い方だったわ。
だから、こぶしが入る入らないが問題じゃないの。
自然にその人なりに出てくるものだから、教えるものでもないのよ。
外国人のあなたには当然難しいはず。
だって私は小さな小さな頃からおばあさんや母の歌をずーっと聞いて育ったんだもの。」
つい私は聞き手としてはこぶし入りが好みなので、歌い手としても入れたいと思ってしまったのだが、そう・か。



声そのものについても人工的に毎日怠らずに訓練することで達成できるというようなスタンスではなく、歌ってみて、結果、よければよし、だめならそれまで、というアドヴァイスはチューキーさんからもいただいた。
「声のトレーニング? 私はやらないわ。
声は出る人は出る。出ない人は出ないだけのことでしかないわ。」
「そこのところをなんとか(汗)。」と言いたいようなやはり言うべきではないような。
んー、私自身、彼らの歌に出来るだけ近づくための努力はしたとしても、必ずいつかは自分に戻る折り返し地点に立つ日が来るとは思っていたが、やはりこれが究極の答えなのか・も。
東京という都会の環境で日本人が自然に歌う・・・早くも自分との折り合いをつける時が訪れたのか。
作り上げないチベット民謡界の女王様方、民謡とは何かがまた一つわかったような気がします。




ladys costume

2008.12.01.Mon 16:42 | チベット音楽文化
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2015.06.01.Mon | -

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