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様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
ロクパとロクパ
息子にとっての留学最後の第2土曜。
帰国前に、寮生活の友達にもおもちゃを分けるために、太陽君が任命を受けて代表としてやって来た。
息子は、その日はスクールバスに一緒に乗って帰ってくるんだと勇んで登校。
下校後の話では、バスの中でブラウニー君達いつものバスメンバーと冗談を飛ばして楽しく帰って来たようだ。



初日の金曜日は久しぶりのせいか、それとも蜂の子君がいないせいか、やけに静かな太陽君。
翌日は早速朝日の中、太陽君がとても楽しみにしていたおもちゃ分け。
2人はちょこんとしゃがんで、「これはあいつにふさわしい」とか「これはこういう使い方ができて面白い」とか「あいつはいくつ欲しがってた」とか言いながらいくつかの袋に分配している。
作業が終わり2人は散歩に出かけたかと思うと、新しい友達を連れて帰って来た。
「おかあさん、この子も部屋に入っていいでしょ?」
太陽君も息子もワクワクして胸が張り裂けそうなのが分かる。
「もちろん!!!」
同じクラスの子で、アムドパのトンカツ君。
昔の太陽君のように照れちゃってドアの影にじっとして固まっている。
「恥ずかしがることないわよ。さあ、お入りなさい。」
何度か促してやっと入ってきて静かに座っているが、ちらりちらりと私を盗み見しているのがわかる。
調査中なのね・・・どんなおかあさんなのか探っているのだ。
少し太めの彼は、大きな目にくるんとカールしたまつ毛が、ハスキーな声と不思議な調和を醸し出している。



しばらくするとショーが始まる時間が近づいて来た。
そう、今日はその名もロクパ・フェスティバルというチベット人を助けようという趣旨のイベントがある。
収益金は全て、世界中でのチベットの旗の普及や亡命チベット人のための保育園運営などの資金にあてられるというもの。
ゆっくりとおしゃべりしながら歩き始めた。
道すがら3人はリストバンドを見つけると目が丸くなって立ち止まった。
「オイ、これ買おうぜ。なかなかいいだろ。
いくらするんだ? エイ、バイヤー(呼びかける時のヒンディー語)ひとついくら?」
「オイ、安いよ安い、どうする?
オレ、赤にする。お前は?」
ごちゃごちゃと相談しあってそれぞれが決め終わるとトンカツ君が全員分の支払いを済ませてしまったので、あわててお金を渡すが彼はまったく受け取る気がない。
「いいよ。どうして? だってオレの友達だもん。」
その後、お腹がすくだろうとじゃがいもまんやスナックを皆に買ってあげたが、断っても持ってくれる。
私が電話のために立ち止まると、
「おかあさんを待っていようよ。」
と私が心配しないように、常に目が届くように気遣ってくれているのがよくわかる。
やんちゃにゲラゲラ笑いながらいたずらしたり、あっちこっちと走り回ってやりたい放題しているのに、私の役に立とうとしたり、注意を大事に心に留めてくれる。
またまたチベットの子供がいとおしくなってしまった。
いい。
この2人、日本にもらって帰りたい!
息子もぜいたくな悩みにため息をついた。
「あ〜あ、今になってまたいい友達ができちゃった。
日本に帰るのつらくなっちゃうなあ。」



到着すると、会場はちょうどバスケットのファイナル試合に沸いていた。
表彰式が始まる頃、ミニ気球が次々と上げられ、私たちはそれに見とれているうちにショーが始まった。
帰りの夜道は3人の面白おかしい空想のお話でまたひと盛り上がりし、さらに絆が深まってしまったのだった。





red chuba girl






2008.12.01.Mon 16:50 | チベット人
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2015.06.01.Mon | -

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