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様々に去来する思いを透かして
愛するチベット民謡を感じてくれたら。
エマレホー、Tibetan Indigenous Music!
なんて素晴らしい!
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2015.06.01.Mon | -
インド亡命住宅事情
家賃値上がりの原因は、皮肉にも身内に海外移住した者がいるチベット人達でもある。
我が家は外国人にとっては割安だが、地元の人にとっては割高だ。
もちろん町のメインストリートの付け根であり、参道の終点であるお寺の門のよこっちょという地の利だし、日当りや風通しもよく、仏教論理大学で勉学するためのアパートだから治安もマル。
勉強によし、ちょこっと買いのお店やカフェには事欠かない。
なにせ素朴とは言え、学生街と門前町と国際都市が混ざったような(大げさ)場所だ。
だから総合的に見れば、他の場所よりは高価なのは当たり前だろうが、地元の人はこう言う。
「アーマー! そんな家賃、冗談じゃない。」
・・・ところが、「あ、そ。」というおばさんが来た。
実は私の部屋は一番端で、ドアには『ここで靴を脱いで下さい。』の看板が掲げてあるせいか、完全に受付と化すているので、実にいろいろな人がこの部屋を尋ねてくる。
ところで、あまりにそっ気なく余裕の一言を発したおばさんに、私はもしかしてよく聞こえなかったのかなあと思い、だめ押しのもう一言を言ってみた。
「地元の家賃より高いでしょ?」
すると、さらに何ともない風情でおばさん、
「どうってことないわ、うちには外国に住んでる親戚がいるもの。」
と言いつつ部屋の中の様子をぐるりと眺め回して帰っていった。



ちょーっと待ったア。
今までここを尋ねて来て「ひゃ〜!高い!」と言い残して帰っていったチベット人達は、このおばさんような人が平気な顔で借りてしまったらどうなっちゃうんだ?
しかし、より良い部屋なら高くても借りたいという気持ちは誰でも持っている。
格差がついて、いらない贅沢を求めた高級アパートと最低限の快適さは確保されている安アパートとが出来てくるなら多少は仕方ないけれど、もっと困るのはどんなアパートもどんどん賃料が上げられてしまうことだ。
そんなんじゃ困るんですよ、亡命生活。
広大なチベットに点々と暮らしていた生活とはあまりに差がありすぎる。
今や地元の人の家といったら、日当りについても設備的にもいろいろな面で快適とは言いがたい家が多い。
ワンルームに3〜4人暮らすなんていうのは当たり前だ。
おまけに風や陽がほとんど入らなければ悲惨。
私はそんな部屋にお邪魔した時など、5分程で相当つらくなってくる。



自分たちの国土ではないから土地を買うことも出来ない。
どうしても買いたいなら、インド人の友人が買ったことにして、その人に地代を支払うしかない。
間に信用できる弁護士でもたてなければ、すべてがパーになってしまうことも。
考えただけでもため息がでる。
だからひしめきあって山肌にはりつくように建てられたアパートで、カビやごきぶりとともに暮らすしかない。
インドはただでさえ人口が多いのに、ここは山だから平地は無いに等しい。
従って当然、住宅は密集し、そこに町のゴミや山の湿気が合わさることにより不快な環境となってしまうのだ。
缶を切って、それを何枚も張り合わせて作られた小屋に住んでいる人達さえいる。
夜、脇を通りかかると少しだけめくれた一枚の缶の切れ端から電灯の光が漏れているのが見える。
冬の寒さは凄いものだろうなあ。
雨漏りの対処は、トタン屋根にブルーシートを載せ、石で押さえをするような世界だ。
下水制度や浄水制度がないということは、町が臭く、飲料水も清浄とは言いがたいということだ。
ある人が「猿が水タンクで水浴びしてるの見ちゃった!」と言っていた・・・やめてくれえ。
先日の朝、水を沸かそうと鍋に水を入れたら、何度入れ直してもゴミが入って来た。
いつだたかペットボトルに沢山水を入れたら黄色かった。
そして立派な水道管がないために、常にどこかしらの水道管から水が漏れたり吹き出したりしている。
インドの業者に連絡をとってもはかどらないから、よくモンキースパナを片手に奮闘している人を見かける。
毎朝ふんどしの紐を締め直して生きて行くしかないのだ。





three amalas



2008.12.01.Mon 16:54 | チベット人
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2015.06.01.Mon | -

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